ZMPC2024参加報告
東京大学生産技術研究所小倉研究室
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2024年7月21日から7月25日までの5日間にわたり大阪で開催されたZMPC2024に参加いたしました。今年で10回目の開催(CMPC含む)となるZMPCは,大阪駅近くのナレッジキャピタルコングレコンベンションセンターにて盛大に行われました。会場は,駅から徒歩5分と非常に利便性が高く,なんばや天王寺などへのアクセスも良好で大阪の街を楽しむこともできました。会場を歩くと,海外から参加している研究者で溢れており,肌感ですが,日本人の参加者が半数以下のようにも見えました。私は初めての参加でしたが,ZMPCが国際的にプレゼンスのある会議であることを実感しました。
8件のPlenary Lectureがあり,多孔質材料の合成の研究や,実用に向けた応用研究,またデータサイエンスを駆使した研究など,最先端かつ多岐にわたる研究が紹介され大変勉強になり,大きな刺激を受けました。他にも17件のKeynote Lectureがあり,魅力的な発表が多すぎて,同時に体が複数個あったら良かったのにと思うほど,参加する会場選びが大変でした。私自身固体触媒が専門ですが,多孔質材料分野の裾野の広さを再認識することができました。特に今回のZMPCはCO2回収や有効利用に関連する発表も多く,カーボンニュートラルにおいても主役となる材料であるように思いました。
私ごとになりますが,今回のZMPC2024は私が助教として現職に着任してから,指導学生が初めて発表する機会になりました。自分自身で発表するよりも緊張していましたが,指導学生のポスターに多数の方が訪れ,議論も盛り上がっているように見えましたので安堵したのを覚えています(図1)。
また,Banquetでは多数の海外の研究者と交流を深めることができました。余興として,獅子舞が登場し参加者の頭を咥えるパフォーマンスを披露いただきました。私もしっかりと頭を咥えられておきました(図2)。餅つきの体験もあり,特に海外からの参加者の皆様は興味深そうにカメラを構えて様子を撮影していました。
今回のZMPC2024において,研究面で多くの学びを得たことはもちろん,ソーシャルプログラムも充実しており,非常に有意義な時間を過ごすことができました。現地実行委員会の皆様,スタッフの方々にはこの場を借りて深く感謝申し上げます。次回のZMPC2027でも,さらなる学びを得られることを楽しみにしております。
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