ゼオライト骨格に入る元素はどのようなものがありますか?
ゼオライトは,狭義では結晶性のアルミノシリケートを意味します。ゼオライトの骨格構造は,図1に示すようなTO4四面体(T=Si, Al)が頂点の酸素原子を共有して連結した三次元ネットワークにより構成されています。また,TO4四面体の連結パターンが変わることによって様々なゼオライト骨格構造が形成されます。ゼオライト(アルミノシリケート)骨格のTサイト(SiまたはAl)の一部を他の元素で同型置換したものはメタロシリケート(広義ではゼオライト類縁化合物)と呼ばれています。このとき置換可能な元素は,4配位をとることができ,イオン半径が0.01–0.07 nm程度1)のものであるとされています。Tサイトに入り得る元素として,Be,B,P,Ti,Mn,Fe,Co,Zn,Ga,Ge,Asなど2)が報告されています。