日本ゼオライト学会 刊行物 Publication of Japan Zeolite Association

ISSN: 0918–7774
一般社団法人日本ゼオライト学会 Japan Zeolite Association
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Zeolite 34(4): 143 (2017)
doi:10.20731/zeoraito.34.4.143

レポートレポート

7th FEZA Conference参加報告

岐阜大学工学研究科物質工学専攻近江研究室D1

発行日:2017年10月15日Published: October 15, 2017
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「7th FEZA(Federation of European Zeolite Associations)conference」が2017年7月3~7日の期間でブルガリア・ソフィアにて開催されました。7th FEZAの参加国の内訳は,フランス,ドイツ,中国,日本の順に多く,世界各国から多くの参加者が訪れました。発表内訳としては,プレナリー講演が4件,口頭発表が103件, ポスター発表が207件と,合計314件におよぶ数多くの発表がなされました。

学会は,Prof. A. Cormaのプレナリー講演「Zeolite preparation and optimization for adsorption and catalytic studies」から始まり,5日間にわたり口頭発表(図1)においては,Catalysis, Synthesis, Characterization, MOFといったテーマを中心として,多くの聴衆の中,活発な議論が展開された(図2)。

Zeolite 34(4): 143 (2017)

図1 口頭発表の内訳(全103件)

Zeolite 34(4): 143 (2017)

図2 口頭発表の様子

2, 3日目の午後には,ポスター発表があり,Synthesis(62件),Characterization(34件),Theory(11件),Catalysis(54件),Adsorption(30件),Advance Environmental applications(16件)といったテーマで,活発な議論と交流が行われました。特にSynthesisセッションにおいては,ゼオライトの新たな合成方法に関する発表が多く,ゼオライト合成の新たな可能性を感じられた。

また,1日目の夜にはWelcome party,3日目の夜にはConference dinner,4日目の夜に開催されたbanquetでは,ブルガリアの郷土料理とともに民族舞踊(図3)を鑑賞し,参加者同士が手を取り合い交流する場面もあり,非常に賑やかな雰囲気の中で行われました。

Zeolite 34(4): 143 (2017)

図3 Banquetでの民族舞踊の様子

最終日は,今回のポスター発表の学生賞授与式が開催され,ブルガリアでの7th FEZAは大盛況のうちに幕を閉じた。そして,3年後に開催される8th FEZA(開催地未定)を今から楽しみにしております。

複数の会場および自身のポスター発表があったことなどですべての発表を聞くことができませんでしたが,この5日間の学会参加を通して,ゼオライトに関しての理解および研究者間の親睦を深めることができ,また,多くの参加者の皆さまと研究についてのディスカッションやアドバイスがいただけたことは大変貴重な経験となりました。

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