3rd Euro–Asia Zeolite Conference(EAZC2017)参加報告
東京工業大学大学院総合理工学研究科Interdisciplinary Graduate School of Science and Engineering, Tokyo Institute of Technology
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2017年1月22~25日にかけて,標記学会がバリ(インドネシア)のWestin Resort Hotelにおいて開催されました。バリは1月ではあるものの気温は高く,雨期であるため学会中は蒸し暑い日が続き,度々スコールが降ることがありました。今回で三回目の開催となるEAZCは,アジアを中心にした各国から前回を上回る150名ほどの参加者が集まりました。学会の講演・発表は,Plenary講演が5件,Keynote講演4件,Oral発表が8件,Fresh Oralが8件,Poster発表が114件行われました。すべての講演が一つの会場で行われ,全員がすべての講演を聞くことができました。
初日はPrf. Russell F. MorrisのPlenary講演が行われ,水熱合成法では形成されにくい結合とその結合を形成する新しい合成方法について講演して頂きました。講演を聞き,合成手法の開発によりゼオライト研究幅が大きく広がると感じました。
公演の後にはWelcome Receptionが開かれました。立食形式の会であり,周りの人と話しやすく各国の学生と会話しながらインドネシアの料理を楽しみました。
2日目はOpening Ceremonyから始まり,Prf. Mark E. DavisのPlenary講演,Prf. Johannes A. LercherのPlenary講演が行われました。Prf, Mark E. Davisの講演ではゼオライトの現在の用途について詳しく,おもしろく講演して頂きました。さらに,ゼオライト生成におけるOSDAの影響について講演して頂きました。私は今までゼオライトを合成していたものの,SDAの影響について深く考察していなかったため,改めてゼオライト合成の複雑さ,楽しさを知ることができました。またこの日は昼食後にはポスター発表が行われ,一時間半程度の短い時間ではありましたが,活発な議論が交わされていました。ポスター発表は23日と24日の二日間で行われ,一日につき40件以上の発表が行われました。2日目の午後は自由時間が設けられておりバリ島内の観光を行うことができました。私はホテルの近くにあるショッピングモールでお土産を買い,近くのお店で食事を行い,バリを満喫しました。
3日目は午前,午後と一日中各講演・発表が行われ,Prf. Suk Bong HongのPlenary講演が行われました。NH3-SCR反応で注目されている小細孔径ゼオライトについて,その合成と応用について話して頂きました。多くの応用例をお聞きしたことでゼオライトの研究分野の重要性を再認識しました。この日の夜にはBanquet Dinnerが開かれ,それまでに知り合えた各国研究者と親睦を深める機会となりました。
今回の学会で様々な国の研究者と交流を行うことができ,またゼオライト合成に関する知見を深めることができ,私にとって非常に有意義な学会でした。最後にこの学会の運営に携わった関係者の皆様および学会でアドバイスを頂いた皆様に感謝いたします。
なお次回の4th Euro–Asia Zeolite Conferenceは2019年の1月にイタリアのシチリア島で開催される予定です。
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