18th International Zeolite Conference(18th IZC)参加報告
早稲田大学 先進理工学部 応用化学科
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2016年6月19から24日にかけて,Rio de Janeiro (Brazil)で18th IZCが開催されました。8月にオリンピックが開催されることもありブラジルへの入国査証は不要で,面倒な手続きをする必要もありませんでした。また治安面では,夜ひとりで出歩くことを避ければ,心配していたほどではなかったように思います(ブラジルに行く前は,本当に治安が心配でした)。
発表件数は合計で591件,その内訳はPlenary Lectureが5件(Prof. Gabriele Centi, Dr. Matthias Thommes, Prof. Notker Rösch, Prof. Wilhelm Schwieger, Prof. Takashi Tatsumi),Keynote Lectureが13件,口頭発表が185件,ポスター発表がRecent Research Report含め388件と17th IZC@Moscowの発表件数と比較すると少なくなっているものの,数多くの研究発表がなされました。口頭発表は,”Zeolites and Zeotypes”, “Zeolite membranes”,“Mesoporous, hierarchical”,“Catalysis (oil & petrochemistry)”,“Catalysis (non-oil)”,“Adsorption, separation, CCS”,“Theory and modeling”,“Characterization”,“Mechanism, in situ operando”,“Industrial”,“Hybrids and composites”,“Novel applications”,“Young investigator”の13のカテゴリーに分別され,4会場でパラレルに発表が行われました。Posterも同様のカテゴリーで2日間,1会場で発表が行われました。ゼオライトやメソ多孔体の合成,触媒活性,吸着分離,およびそれらのキャラクタリゼーション手法,さらには応用研究などの研究発表があり,ゼオライトおよびメソ多孔体の研究分野がいかに幅広く,いかに重要であるかを再認識しました。ゼオライト膜の研究を行っている我々としては膜分離関連の発表が少なかったことは少々残念ではありますが,今後のゼオライト膜を用いた膜分離研究のさらなる活性化の一助となれるよう,精進していく所存であります。
IZA General Assemblyでは委員会からの報告や委員会メンバーの投票(早大・松方正彦教授がメンバーの一人に決定),および20th IZCの開催地の選出が行われました(開催地はValenciaに決定)。
発表会場が複数あったことや自身の発表があったため,全ての発表を聞くことができなかったのは非常に残念ではありますが,多くの参加者とのディスカッションや自身の研究についてのアドバイスを頂けたことは非常に貴重な経験でした。おわりに,18th International Zeolite Conferenceを開催していただいた関係者各位および学会でディスカッションやアドバイスをいただいた皆様に,この場をお借りして厚く御礼申し上げます。
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