日本ゼオライト学会 刊行物 Publication of Japan Zeolite Association

ISSN: 0918–7774
一般社団法人日本ゼオライト学会 Japan Zeolite Association
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Zeolite 32(3): 96-97 (2015)
doi:10.20731/zeoraito.32.3.96

レポートレポート

ZMPC2015参加報告

北海道大学大学院総合化学院総合化学専攻 化学システム工学研究室 博士3年

発行日:2015年9月10日Published: September 10, 2015
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6月28日から7月2日まで5日間に亘り,北海道札幌市内のコンベンションセンターで開催されたZMPC2015(International Symposium on Zeolites and Microporous Crystals)に参加いたしましたので,ご報告いたします。私は,学生スタッフとしてもZMPC2015の運営にも携わることが出来ました。

さて,今回のZMPCは,前身のCMPCを含めると8回目の開催であり,32カ国から400人を超える参加者が集まりました。日本をはじめ,中国や韓国などのアジアからの参加者のほか,アメリカやヨーロッパなど遠方からの参加者も多く見受けられ,本会議の国際的な注目の高さを感じました。研究発表は,6件のPlenary Lecture,17件のKeynote Lectureの他,多数の口頭発表が行われ,さらに,200件を超えるポスター発表があり,連日各会場では,活発な議論や討論が為されていました。私もゼオライト触媒の合成とその反応特性に関するポスター発表を行い,国内の研究者以外にも,多くの海外の研究者とも議論を交わすことができました。そこでは,新たなアプローチの仕方や発見があり,非常に有意義な時間でありました。

Zeolite 32(3): 96-97 (2015)

ポスター発表の様子

一方で,学生スタッフとして,受付業務を担当しておりました。受付業務は,参加者と直に触れ合う機会が多く,良い経験となりました。さらに,学生スタッフは専用の学会Tシャツを着用していたので,受付業務以外でも,会場内では各国の参加者から声を掛けられ,様々な参加者と交流する機会に恵まれました。

学会3日目には,エクスカーションとして,余市ウイスキー工場見学及び有珠山見学の二つのコースが行われました。どちらのコースも参加者が多く,非常に楽しんでいる様子が窺えました。その後は,300人を超える参加者がサッポロビール園に集まり北海道名物のジンギスカンを楽しんでいました。また,Stacy Zones博士が,学会スタッフTシャツ(サンフランシスコジャイアンツのチームカラーという理由から購入してくださいました)を着て参加し,ビアホールスタッフに扮して参加者にビールを運んでおられました。参加者からはとても好評でした。さらに,気さくに私たち学生スタッフに声をかけて頂き,一緒に写真を撮ってくださいました。あれほど有名な先生と一緒に写真を撮る機会は今後も恵まれないと思うと,素晴らしい思い出となりました。4日目には,学会会場内でBanquetが開催されました。また,学生のためのパーティーとしてStudent PartyがBanquetとは別に開かれました。事前予約の段階では,参加者が定員に達しておらず,不安な状態でした。しかしながら,学会開催中に多くの申し込みがあり,最終的には,定員を上回り,逆に申し込みの方をお断りしなければならないなどのうれしい誤算もありました。結果として,教員3名を含む総勢50名がStudent Partyに参加しました。Student Partyでは,司会担当の学生を始め,日本国内の学生が積極的に海外の学生と交流を図っており,学生ならではの盛り上がりをみせ,よりくだけた会話を楽しむことが出来たように感じます。その後は,予定にはなったものの,各々親睦を深めたメンバー同士でカラオケや二次会に向かっておりました。このStudent Partyは日本の学生のみならず海外の学生とより親睦を深められる機会であり,今後もこのような機会があると,交流の手助けになると強く感じました。

Zeolite 32(3): 96-97 (2015)

Stacy Zones博士と学生スタッフ

Zeolite 32(3): 96-97 (2015)

Student Partyの様子

今回,ZMPCのような国際会議にスタッフの立場として参加させて頂けたことで,いつもの学会とは違い,ホスト側の立場を経験することが出来ました。最後に,このような機会を与えてくださった,実行委員の先生方,数多くお集まりいただいた参加者の方に感謝いたします。

また,次回のZMPCは2018年に横浜での開催が予定されています。

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