日本ゼオライト学会 刊行物 Publication of Japan Zeolite Association

ISSN: 0918–7774
一般社団法人日本ゼオライト学会 Japan Zeolite Association
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Zeolite 32(1): 30 (2015)
doi:10.20731/zeoraito.32.1.30

レポートレポート

2nd Euro–Asia Zeolite Conference(EAZC)参加報告

東京大学大学院 工学系研究科 助教

発行日:2015年3月10日Published: March 10, 2015
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2015年1月25~28日の日程で,標記学会がニース(フランス)のBoscolo-B4 Hotel Plazaにて開催された。ニースは地中海・コート・ダジュールに面しており,世界的に有名なリゾート地であることはご存知の通りである。地中海性気候で一年を通じて気候は安定しており,学会会期中は日本では寒い冬が続いていたが,現地は比較的暖かく青空と照りつける太陽に恵まれていた。

今回2回目の開催となるEAZCでは37か国から約140名の参加者が集まった(日本からの参加者は約15名)。会場は1つでPlenary Lecture 4件,Keynote Lecture 5件,IZA Ambassador Lecture 1件,Topic Lecture 1件,Oral 23件,Flash Oral 10件とPoster発表80件が行われた。一例として,寺崎治先生(Stockholm University & KAIST)はPlenary Lectureにおいて,TEMを利用したゼオライト,階層構造ゼオライト,メソポーラスシリカ,Metal–Organic Framework(MOF)等の構造解析について,さらには90年代から現在までの先生ご自身の研究成果について発表された。26日と27日はPoster Presentationが行われ,朴成植氏(横浜国立大学,博士課程後期2年)がポスター優秀発表賞を受賞した。

Zeolite 32(1): 30 (2015)

寺崎治先生によるPlenary Lecture

発表分野は多孔性物質の合成から触媒,吸着など多岐に亘っていたが,やはりゼオライトに関する発表が最も多かった。特にゼオライトを用いたMethanol-to-Olefin反応に関する発表が多数あった。一方で,MOF分野に関しては合成・触媒に関する発表は少なく,吸着・分離関連の発表が中心であった。

25日にはホテル内にてWelcome Reception,27日には会場近くのレストランにてConference Banquetがそれぞれ開かれ,料理とお酒を楽しみながら交流を深めることができた。また,学会期間中はホテル最上階のビュッフェで昼食をとったが,地中海の空気を満喫しながら活発にディスカッションする光景が印象的であった。

Zeolite 32(1): 30 (2015)

Lunchの様子

次回の3rd EAZCは大久保達也先生(東京大学)をChairmanとして, 2017年1月22~25日にバリ島(インドネシア)での開催が予定されている。

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