第30回ゼオライト研究発表会報告
防衛大学校理工学研究科
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第30回ゼオライト研究発表会が平成26年11月26日,27日の両日に渡りタワーホール船堀にて開催されました。26日は生憎の雨天ではありましたが,全国から193名(会員116名,非会員12名,学生49名,企業展示14名,招待2名)の方が参加されました。
本年は3会場に分かれて発表が行われ,総合講演11件,一般公演72件の合計83件の研究発表と2件の特別講演が行われ,活発に質疑応答・ディスカッションが行われておりました。私も含めた学生の発表では諸先生方の多くのコメント,質疑応答によって自らの研究に対する理解や,興味がますます深まったように思います。一学生として御礼申し上げます。
11月26日には特別講演として東京工業大学の細野秀雄先生から「エレクトライドの物質科学と応用」と題して,社会的にも有名になっているIGZO液晶にも利用されているエレクトライドについて御講演をいただきました。超電導を示す電子を内包した規則性細孔についての研究・歴史をわかりやすくお話いただき,ゼオライト様規則性細孔に関してさらに興味を深めさせらる内容でした。
続いての旭化成ケミカルズ,角田 隆先生の特別講演では「旭化成におけるゼオライト触媒開発プロセス」と題しまして,企業における触媒の実用化のプロセスについてお話しいただきました。世界で通用する企業の,他社と競い合う厳しい開発環境の一端を垣間見るような大変貴重な内容となっておりました。
懇親会では,実行委員長の前田先生も駆けつけられ,大変賑やかな雰囲気の中,皆様懇親を深められておりました。会の中途では鳥取大で開催予定の第31回ゼオライト研究発表会実行委員長である片田先生(鳥取大)からの御挨拶も行われ,旬のカニだけでなく,旬な研究発表を聴講できるものと,今から大変楽しみに致しております。
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