日本ゼオライト学会 刊行物 Publication of Japan Zeolite Association

ISSN: 0918–7774
一般社団法人日本ゼオライト学会 Japan Zeolite Association
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Zeolite 30(1): 32 (2013)
doi:10.20731/zeoraito.30.1.32

レポートレポート

第28回ゼオライト研究発表会報告

防衛大学校

発行日:2013年3月7日Published: March 7, 2013
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第28回ゼオライト研究発表会が,平成24年11月29日(木),30日(金)の両日にタワーホール船堀を会場として開催されました。

本年も3会場で,総合講演6件,一般講演72件の合計78件の研究発表と2件の特別講演がありました。一般・総合発表の内訳は,合成28件,触媒23件,吸着8件,構造6件,応用8件,修飾1件,イオン交換1件,鉱物学1件,その他2件でした。全国の研究機関や企業から201名(会員119名,非会員20名,学生52名,企業展示7名,招待3名)が参加されました。夏に広島でZMPC 2012が開催されたこともあってか,参加者,発表件数が例年に比べやや少なかったのが残念でしたが,どの会場も活発な質疑応答が行われました。今回はA会場が5階,B会場が4階,C会場が3階と,講演会場がすべて異なるフロアに分散し会場間の移動で苦労された方も多かったかもしれません。

Zeolite 30(1): 32 (2013)

一般講演会場の様子

11月29日の総会に続いて行われた特別講演では,瀬戸山 亨先生((株)三菱化学)が「原料転換触媒/機能性無機材料としてのゼオライトの応用・展開」と題してご講演されました。21世紀の諸環境の変化を受けて,日本の化学産業においてゼオライトに期待される役割,基礎研究も含めた今後のゼオライト開発への期待,方向性について,非常にわかりやすく示していただきました。特別講演の後,会場を2階 福寿に移して開催された懇親会には,82名の方が参加され,馬場俊秀新会長のご挨拶,里川重夫実行委員長のスピーチの後,元触媒化成工業の西村陽一様の乾杯の音頭によりスタートし,大変賑やかな会となりました。

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瀬戸山先生の特別講演

翌11月30日に行われた特別講演では,三村 均先生(東北大学)が「福島原発事故高汚染水処理におけるゼオライトの役割」と題してご講演されました。今改めて注目されているゼオライトによる放射性核種とくに放射性Csの選択的分離・除去および安定固化について,これまでの研究成果から今後の高汚染水処理システム構築にかかる課題まで解説していただきました。

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三村先生の特別講演

次の第29回研究発表会は,東北大学の村松淳司先生を実行委員長として,東北大学での開催が予定されています。またさまざまな分野の研究発表が聴講できるものと期待しています。最後に,ご講演いただきました講師の先生方,本研究発表会にご参加いただいた皆様,そして本会運営に携わられたすべての方々に御礼を申し上げます。

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