日本ゼオライト学会 刊行物

ISSN: 0918–7774
一般社団法人日本ゼオライト学会
〒162-0801 東京都新宿区山吹町358-5 アカデミーセンター
Zeolite 29(2): 43-54 (2012)
doi:10.20731/zeoraito.29.2.43

解説

NH3によるNOx選択還元用Fe/ゼオライト触媒

(株)豊田中央研究所 ◇ 〒480-1192 愛知県長久手市横道41-1

受理日:2012年2月16日
発行日:2012年6月10日
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ディーゼル車から排出されるNOxをNH3により還元する(Selective catalytic reduction; SCR)触媒であるFe/ゼオライトの浄化挙動や活性支配因子について調べた内容を概説する。Fe/ゼオライトのNOx浄化活性は,Feの担持法やゼオライトの種類(細孔構造,Si/Al2)で変化した。触媒の活性種はイオン交換されたFe種であり,それをNO2の昇温脱離スペクトルで定量できることを明らかにした。触媒の耐久性は結晶子の大きいゼオライトを用いること,および希土類金属を逐次イオン交換することによって向上した。この理由は熱劣化の主因である脱Alが抑制され,イオン交換Feがより多く存在できたためと推定された。NO2/NOxが0%のときに進行するStandard SCR反応をin situ FT-IR, 過渡反応挙動解析,および定常状態での速度解析により調べた結果,律速段階はイオン交換Fe上で進行するNOからNO2への酸化過程であり,この反応を気相のNH3が阻害することがわかった。また,NO2/NOx 比を変化させることでNO2/NOxが50%のFast SCR反応,および100%のNO2-SCR反応も調べ,全SCRの反応機構を推定した。

キーワード:鉄;ゼオライト;窒素酸化物;アンモニア;選択還元

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