Fourth International Symposium on Advanced micro- and mesoporous materials参加報告
東京工業大学資源化学研究所
© 2011 ゼオライト学会© 2011 Japan Association of Zeolite
2011年9月6日~9日の日程で標記学会がブリガリアの黒海に面したVarna という街のRiviera resortにて開催されました。ここは“ゴールデン・サンド・リゾート地”とも呼ばれ,ヨーロッパ屈指のリゾート地でもあります。興味のある方は現地の公式webサイト(http: //www. goldensands. bg/info/index-jp.htm)を参照ください。webページによると,ゴールドの砂浜が広がっており,きれいな海が広がっているとありますが,実際にはそこまできれいではありませんでした。しかし,黒海をみたのは初めてでしたので,感慨深いものがありました。ブルガリアの共用語はブルガリア語です。空港と滞在したホテル以外では英語は全く通じませんでした。通貨は“レフ”で,1ユーロ=約1.956レフの固定相場になっています。ブルガリアというとヨーグルトを思い浮かべがちですが,現地に行ってみると,ヨーグルトは特別なものではなく,そのまま食べることもあるようですが,いろいろな料理全般に幅広く使われる食材のような印象を受けました。
さて,学会の方ですが,Chairman はUniversity of Sofia のProf. Vayssiloga が務められました。国際学会にはなっていますが,参加者の大多数はヨーロッパからで,アメリカやアジアからの参加者は少なかったです(日本からの参加者は3名)。会場は1つでPlenary Lecture5件,Keynote Lecture2件,Invited talks2件,Oral25件の各講演と98件のポスター発表が行われました。大久保達也先生(東大)が有機構造規定剤を使用しないゼオライト合成について最近の研究の動向,先生ご自身の研究成果についてPlenary Lectureをされました。発表分野は合成・修飾や触媒を中心に吸着・分離,DFT計算による構造解析,MOFなどの多岐にわたっていましたが,ゼオライトに関する発表が多かったように思いました。発表後の質疑応答では非常に活発な議論がなされていました。ポスター発表は9/7と9/9の二日間で行われ,ここでも参加者による熱心な議論が各所で行われていました。参加人数はざっと200人ぐらいでしょうか,最近ではめずらしく,こじんまりとした学会でした。会場が一つということもあり,全ての発表を聞くことができました。またポスター発表を通じて参加者と交流もでき,充実した学会でした。
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