プロピレン増産のためのFCC触媒及びアディティブ
触媒化成工業株式会社触媒研究所第一研究グループ ◇ 〒808-0027 福岡県北九州市若松区北湊町13-2
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近年の世界的なプロピレン需要の増大により,流動接触分解(以下FCC)装置からのプロピレンが注目されている。FCC反応面からみるとプロピレン増産の為には,接触分解反応を促進し,水素移行反応などの2次的反応をいかに抑制するかが重要である。一般的にFCC触媒にはY型ゼオライトが用いられており,触媒の固体酸制御技術,細孔制御技術により収率を最適化できる。プロピレン増産型のFCC触媒設計は,固体酸密度を低下させて水素移行反応を抑制することが一般的な手法であるが,母体FCC触媒での制御よりもZSM-5アディティブ添加が最も効果的であり,広く用いられている。ZSM-5アディティブは,FCC触媒により生成されたガソリン中のオレフィンをさらに軽質オレフィンに分解する機能を有している。ZSM-5アディティブの設計には,ZSM-5ゼオライト性状,アディティブの細孔構造,リン修飾技術等が重要である。
Key words: propylene; ZSM-5; additive; FCC catalyst; cracking
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