日本ゼオライト学会 刊行物

ISSN: 0918–7774
一般社団法人日本ゼオライト学会
〒162-0801 東京都新宿区山吹町358-5 アカデミーセンター
Zeolite News Letters 22(4): 114-123 (2005)
doi:10.20731/zeoraito.22.4.114

解説

最近の大孔径高シリカゼオライト

横浜国立大学大学院工学研究院 ◇ 〒240-8501 神奈川県横浜市保土ヶ谷区常盤台79-5

受理日:2005年9月27日
発行日:2005年12月10日
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有機のstructure-directing agent(SDA)を用いることにより,数多くの新しい大孔径高シリカゼオライトが合成されている。有機SDAの適度な疎水性がシリケートとの相互作用を促進し,嵩高さが大きな細孔の形成に寄与することで,様々な大孔径細孔構造の出現のチャンスが拡がっている。最近ではSDAの構造修飾以外に,無機成分を工夫することにより,従来合成が困難と考えられてきた構造が続々と得られている。本稿では,このようにして合成された新型ゼオライトの構造的特徴について概説するとともに,ゼオライト合成の今後の課選と展望について述べる。

Key words: structure-directing agent; high-silica zeolite; large-pore zeolite; polymorph; multi-dimensional pore system

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