ポリオキソメタレート‐マクロカチオン複合体の構造制御とその分子収着特性
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ナノサイズのアニオン性金属酸化物クラスターであるポリオキソメタレートを,同程度のサイズを有するカチオン性遷移金属錯体(マクロカチオン)と複合化することにより,結晶格子内に空隙を有する結晶性ポリオキソメタレート化合物が生成した。アルカリ金属イオン,マクロカチオン,Keggin型ポリオキソメタレートを用いて複合体を合成すると,負電荷の小さなポリオキソメタレートの複合体ほど空隙率が大きく,炭素数の多いアルコール分子を収着することが明らかとなった。これら一連の複合体は,極性分子の炭素鎖一つ分の違いを識別して収着し,その収着特性は混合物の分離や酸化反応活性にも反映した。
Key words: polyoxometalate; macrocation; sorption (adsorption)
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