日本ゼオライト学会 刊行物

ISSN: 0918–7774
一般社団法人日本ゼオライト学会
〒162-0801 東京都新宿区山吹町358-5 アカデミーセンター
Zeolite News Letters 21(4): 138-141 (2004)
doi:10.20731/zeoraito.21.4.138

解説

ポリオキソメタレート‐マクロカチオン複合体の構造制御とその分子収着特性

東京大学大学院工学系研究科 ◇ 〒113-8656 東京都文京区本郷7-3- 1

発行日:2004年12月10日
PDF

ナノサイズのアニオン性金属酸化物クラスターであるポリオキソメタレートを,同程度のサイズを有するカチオン性遷移金属錯体(マクロカチオン)と複合化することにより,結晶格子内に空隙を有する結晶性ポリオキソメタレート化合物が生成した。アルカリ金属イオン,マクロカチオン,Keggin型ポリオキソメタレートを用いて複合体を合成すると,負電荷の小さなポリオキソメタレートの複合体ほど空隙率が大きく,炭素数の多いアルコール分子を収着することが明らかとなった。これら一連の複合体は,極性分子の炭素鎖一つ分の違いを識別して収着し,その収着特性は混合物の分離や酸化反応活性にも反映した。

Key words: polyoxometalate; macrocation; sorption (adsorption)

This page was created on 2017-06-06T17:38:10.910+09:00
This page was last modified on


このサイトは(株)国際文献社によって運用されています。