吸着誘起相変化―p-キシレン/ZSM-5系―
豊橋技術科学大学
パラキシレン吸着によりZSM-5の相変化が起こる。室温では,圧上昇に依り,P21/n→Pnma→P212121と変化する。相変化の機構は極めて単純である。パラキシレンの圧が上がると,圧上昇を緩めようとして,吸着容量の大きい相に移る。つまり,Le Chatelier - Braunの法則に従っている。
この観点から最近のデータを解析できる。吸着等温線はLangmuirモデルで記述出来るが,吸着hysteresisは定量的には解析できない。hysteresisは結晶のドメイン構造に由来する。ZSM-5中のAl含有量が少なければ,hysteresis曲線は比較的に単純だが,Al量が増すと複雑になる。
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