日本ゼオライト学会 刊行物

ISSN: 0918–7774
一般社団法人日本ゼオライト学会
〒162-0801 東京都新宿区山吹町358-5 アカデミーセンター
Zeolite News Letters 13(3): 97-101 (1996)
doi:10.20731/zeoraito.13.3.97

解説

吸着誘起相変化p-キシレン/ZSM-5系

豊橋技術科学大学

発行日:1996年9月10日
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パラキシレン吸着によりZSM-5の相変化が起こる。室温では,圧上昇に依り,P21/nPnmaP212121と変化する。相変化の機構は極めて単純である。パラキシレンの圧が上がると,圧上昇を緩めようとして,吸着容量の大きい相に移る。つまり,Le Chatelier - Braunの法則に従っている。

この観点から最近のデータを解析できる。吸着等温線はLangmuirモデルで記述出来るが,吸着hysteresisは定量的には解析できない。hysteresisは結晶のドメイン構造に由来する。ZSM-5中のAl含有量が少なければ,hysteresis曲線は比較的に単純だが,Al量が増すと複雑になる。

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